イタリアの教習所事情

試験勉強中にもかかわらず教習所の学科に通う息子ですが、早くも2か月近く経ちました。

イタリアでの自動車運転免許取得事情

前回書いた申し込みに続いて、通ってみてわかったことを書いてみようと思います。

その間ロックダウンになり、高校などの学校はオンライン授業でしたが、なぜか教習所はやっていました。
学校よりも狭い部屋で10人くらいとのこと。。

空気清浄機で換気をしているとは言うものの、ちょっと心配ですが、息子の隣に座っていた子がコロナに感染したけれど、息子は大丈夫だったので、一応安心なのかな??なんて思う今日この頃です。

 

目次

イタリアの教習所の学科授業

イタリアの学科授業は、日本の様に、何番を受けなくてはいけないからこの日に行くというわけではなく、入ったときが1番として、ずっと流れ作業の様に毎回授業を進めていきます。

教習所にもよると思いますが、2コースに分かれていて、月・水・土曜日コースか火・木・金コースに分かれていて、習い事など都合に合わせて2コースの中から選びます。

選んだら最後、そこから学科授業が始まり、自分が受け始めた授業のまで受けて試験に臨みます。

学科授業を休んだら自力で勉強

イタリアの教習所の学科授業の仕組みが分かっていなかったときに、「もし休んだらどうするのだろう」と漠然と考えてはいましたが、どうにかなるのだろうと思っていました。

が、とんでもない!

休んだからといって、別の日に休んだ日の授業を再度受けることはできず、授業に出なかったら、出なかった授業の分は自分で勉強して試験に臨まなくてはいけません。

学科の授業の進め方については次の項目に書きます。

 

イタリアの教習所の学科授業の進め方

先ほど書いたように、一緒に授業を受けている子がコロナに罹ってしまって、その日にやった授業を教えてほしいとメッセージが来たことでそのことが判明したのですが、イタリアの教習所では、流れ作業の様に進められていきます。

例えば、1~50の項目があったとして、すでに授業が30番まで進んでいたとすると、30番から始めて一巡して29番で終わるという感じ。

なので、1~2度休んでしまうと戻ってもらうわけにもいかず、同じ項目の次の時間を受けようとすると、一巡してその項目になるまで待たなくてはいけないため、時間ばかりが過ぎてしまうのです。

ある意味学校の授業と同じといえばそうなのですが、日本の教習所の感覚でいるとなんだか不親切に感じてしまいます。

イタリアでは学科授業を受けないで自分で勉強するのが主流だった頃もあったからか、教習所の授業料の中でもおまけくらいの金額で受けられるので、そんなに贅沢なことは言えません。

イタリアの教習所の学科授業の期間

実際に車を運転する実地の授業の前に、学科のテストを通らなくてはいけません。

日本の教習所では、早く学科を終わらせたいからと、一日に2~3時間受けたりも出来ますが、イタリアは上記に書いた通り、一日一時間と決まっているため、早く試験を受けたいなら自分で勉強するしかありません。

なので、普通に授業を受けてすべての授業が終わるには、大体2か月かかるそうです

うちの息子は今のところ3分の2が終わったところなので、そろそろ試験を受ける準備が必要です。

学校の期末テストを今やっている所なので、学校の方がちょうど終わってそちらに集中できる感じで時期的に丁度良かったと思います。

学科テストのシュミレーションはアプリで

私が免許を取ったころは、アプリなんて便利なものはありませんでしたので、運転免許試験場近くに試験前に受けられる講習所でシュミレーションを受けてから行ったのを覚えています。

イタリアでは、学科テストは通っている教習所で受けるのですが、最近では、学科テストのシュミレーションアプリが活用されるようになり、教習所で独自で作ったアプリも特典として出している所もあります。

教習所の学科の授業は受けず、アプリだけで勉強する子もいるようですが、結果はどうかは聞いていないので、また何かわかりましたら追記させていただきます。

 

もっと時間を有効に使うために先に学科テストを受けておく方法

一つ思い出したのは、息子が16歳になったときに、どこからか仕入れてきた情報で、原付の免許を取るために学科のテストをクリアしなくてはいけないため、18歳になるまでにバイクの免許を取得しておけば、車の免許のための学科テストがかなり有利になるとのこと。

真意は定かではないですが普通に考えて、一度に学科も運転も。。というより、学科だけ先にやっておけばかなり気持ち的にも余裕が生まれるし、18歳までの2年間にバイクを運転していれば、交通ルールも身体にしみこむので、かなり有利。

それを知っていたけれど、あえて免許を取らせなかったのは、バイクに乗せたくなかったから。

小さな街とはいえ街中に住んでいるので、どこに行くのも徒歩で充分。

自転車があれば隣町にまで行けるくらいなので、バイクに乗る必要はないとの独断と偏見。

昨今、16,7歳の若い子が、バイクの事故で亡くなるというニュースを見るたびに、胸が締め付けられる思いをしているので、出来る限り遠ざけておきたかったのです。

幸い息子もバイクには興味がなく、自転車より走るのが好きなタイプなので良かったとは思いますが、今現在、期末テストと格闘しながら教習所に通っているのを見ると、昨年のコロナの間に学科でも受けさせておけばよかったかな。。と思ったりしたりします。

 

イタリアの教習所の学科授業についてのまとめ

というわけで、イタリアの教習所での学科の授業を受ける期間は、大体週に2~3回で2か月くらいが目安のようです。

ただ注意しておきたいのは、自分の都合で数日休んだ場合は、自力で勉強しなくてはいけないことです。

もし、一定期間(1か月とか)受けられない状況になった場合は、おそらく理由を話せば、次の回の授業に入れてもらえると思いますが、その分実地練習までの期間が長くなってしまいます。

これも、学科は自分で勉強するのが主流だった頃の名残なのでしょうが、最近の学科は昔と違って法律も変わってきていますし、問題もひっかけ問題が巧妙になっていると聞きます。

アプリなどを使って事前に特訓してから試験を受ける若い人が急増しているのも、時代の流れで便利になりましたね。