イタリアに来る友人 知人 家族 親せきが口をそろえて言うことは、
「トイレがない!」。
現在のイタリアのトイレ事情は、大きな観光地では一昔前と比べると格段にお手洗いの数が増えました。
それでも、イタリア在住20年以上になりますが、いまだに外出するときは、「移動時間」と「移動場所」を逆算して、水分を取らないとか食べ物を食べないなど気を使います。
目次
イタリアでのトイレの確保
日本の様に、どこにでもお手洗いに行ける感覚で外に出ると、とても危険です。
出掛ける前は、必ず宿泊先で行ってから出かけるのは当たり前ですが、それでも自分ではどうにもならない生理現象ですからね。。。
とにかくいえるのは、ティッシュは必ず持参で。
最近は手入れが行き届いている所が増えましたが、それでも油断するとトイレットペーパーがなくなっていたりするので、持っていることに越したことはありません。
ちなみに、イタリアのトイレは詰まりやすいため、付属のトイレットペーパー以外の紙は、汚物入れに捨てるようにしないと大変なことになりかねません。。。
イタリア国内で確実にトイレに行ける場所
最近では無料で、ショッピングセンターやちょっとした大きめのお店だと、お手洗いが完備されている所が増えましたが、20年前は本当に大変でした。
そんな中、素朴な疑問がわいてきました。
「イタリアの人たちはどうしてるの??」
その疑問を友人たちにぶつけてみると、イタリア人の友人たちは、生まれたときからこういった環境のせいか、「どうにかなる」感が強い(笑)
それに引き換えヨーロッパ圏の人を含む外国人は、その疑問をぶつけたとたん、出るわ出るわ。。。
不満爆発!
とばかりに、お手洗いのなさに普段から貯めていた愚痴が一気に噴出した。
そこで各自の対処法があからさまになった。
イタリアでとっさにトイレに行きたくなった時の対処法
・一番安全策なのは、「BARに入る。」
・大きな街ならば、有料トイレに入る。※
・大きな街なら「Rinascente」などのデパートやショッピングセンターに入る。
・外資系のIKEAやドイツ系スーパーには、トイレがある場合が多い。
・上のどれも近くにない場合は、その辺の人に聞く。
・その他
以上、5択(+α)でした。
1.BARに入る。
イタリア人の友人たちの答えた第一位は、やはり「バールに駆け込む。」
私も普段から利用している方法ですが、有料トイレに1~2€払うのなら、BARでエスプレッソ(もしくはお水)で1€払った方が良い。と、いう考えなので、
お店に入り、エスプレッソを頼んでから(←ここ重要)、
「すみません。お手洗い行っていい?(Scusa. Posso andare in bagno?)」
と声をかければ、快く
「どうぞ~。もしくは もちろん!(Prego もしくは、Si!certo!))」
と言ってくれます。
コロナ禍で消毒液が入り口に置いてありますが、コーヒーを飲む前に手を洗いたいという人はたくさんいるので、まったく問題ありません。
ただこれ、順番が逆だとバールマンの機嫌を損ねるので、
くれぐれもコーヒーを頼んでから聞くのがポイントです。
2.有料トイレに行く
昔は有料トイレというのは、私が知る限り存在せず、駅のトイレは入口にお皿を置いた掃除の人がいて、チップ制でしたが、
今はミラノの駅など、大都市の駅には有料トイレが当たり前になっています。
大きな観光地では駅だけでなく、有料トイレが町中にあったり、ツーリストインフォメーションに備え付けてあったりします。
これはベネチアの町中にある有料トイレの看板です。
一回1.50€で9:00から19:00までの間使用できます。
コインを入れるとドアが開くタイプや、自動改札機の様に、コインを入れると扉が開くタイプなどがあります。
昔のチップ制の時よりも、改装工事をしたというのもあるとは思いますが、掃除が行き届いていきれいなので、使って損したという気にはあまりなりません。
でも、場所によってはコーヒー一杯よりも高かったりするので、ちょっと考えちゃいますよね。
3.大きな街ならデパートやショッピングセンターで行く。
イタリアで唯一無料でトイレに行けるのは、
大きな街にあるショッピングセンターやデパートです。
ショッピングセンターは郊外にある場合が多いのですが、「Rinascente(リナシェンテ)」という、北イタリアはミラノやパドヴァ、中部はフィレンツェ、南部はローマにあるデパートには、お手洗いが完備されています。
上質なブランドのお店も多く、お手洗いだけでなくお店を見て回る時間をとっておいてほしいくらいおすすめな場所です。
4. 外資系のIKEA、ドイツ系スーパーにはある場合が多い。
IKEAに行く場合も、お手洗いは完備されているので心配ありませんが、郊外にあることが多いので、観光のついでに行くというのは難しいと思います。
ただここ数年イタリア国内は、LIDLやALDIなどドイツ系スーパーの進出が著しく、そこにはお手洗いがレジを出たところにある場合が多いです。
レジを出たところにあるので、アメなど何か1つでも買ってからトイレに入るようにしましょう♪
焼き立てパンも結構おいしいのでお勧めですが、自分でほしいパンを袋に入れ、機械に乗せて個数などの書いてある値段シールをスタンプしなくてはいけないので、お手洗いに行きたい状況でそれができるかは疑問ですが。。。
ただ、点検が行き届かず。。。というか、点検する前にお客さんの使い方に問題があると思うのですが、結構汚れている場合があるようです。
どうにもならない時は仕方がありませんが、できればBARに行くことをお勧めします。
ちなみに、同じドイツ系スーパーでも、「IN’S」は、備え付けてないところがほとんどなので、気をつけてください。
5.その辺の人に聞く
これは究極ですね。
BARがある場合は、その辺の人に聞いたところで、「Barに行きなさい」と言われます。
そうでなければ、どこか近隣の知り合いのお店などに聞いてくれたり、トイレに行けそうなところを教えてくれるかもしれません。
有料トイレの配置地図
イタリア語で、公衆トイレを「BAGNO PUBBLICO(トイレが複数ある場合はBagni Pubblici)」と言います。
グーグルマップで「BAGNO PUBBLICO MILANO」と、調べたい地名と一緒に検索すると、地図上に表示されます。
日本語で検索した場合、1つしか出てこなくて、イタリア語で検索した場合は10数個出てくるということがあるので、
イタリア語で検索をかけたほうが、現在地に近いお手洗いをみつけることができやすいと思います。
念のため、グーグルマップのそれぞれの地域の地図のリンクを載せておきます。
(地図を載せたかったのですが、なぜかできなかったのでリンクで申し訳ありません!)
https://goo.gl/maps/movjGfR4xptCAWLR6 ミラノ中心地の有料トイレの地図。
https://goo.gl/maps/yxvz1GJVqGz6hNXx6 ローマ中心地の有料トイレの地図
https://goo.gl/maps/pDTUp9C7fgsNLZPVA フィレンツェ中心地の有料公衆トイレの地図
https://goo.gl/maps/i8uWE3RfFuokHqLHA ベネチア中心地の有料公衆トイレの分布地図